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2013年12月

2013年12月28日 (土)

小さな古長屋の終わり

友愛会の本部の近くにある古長屋「つくば荘」。

この年末年始にかけて解体されるようである。

築60年近い建物だったと思う。

寄せ場・山谷地区をずっと見てきた建物の一つであろう。

以前、つくば荘に住んでいた知り合いがいて、中に入ったことがある。

建物の玄関を開けると、コンクリート敷きの一直線の外廊下があって、左右に4部屋ずつのドアがある。

開けると四畳半もないくらいの部屋。

台所はない。

トイレは和式で共同のものが建物の一番奥にある。

トイレの近くに水場があるだけ。

もちろん、風呂なんてない。

昔は、こんな長屋があちこちにあった。

今の若い人には不便極まりない造りなのだろう。

でも、不便だからこそ、寄り合って生きていた時代だったと思う。

金も物もないからこそ、助け合っていた時代だったと思う。

建物が消えゆくことが、それらが消えていったことを思わせる。

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つくば荘 全景

家族にはなり得なくとも

まだ暗がりの早朝、夜勤のスタッフから電話が鳴る。

一人の女性の逝去の知らせであった。

急ぎ自宅を出て高速道路に乗り友愛会に向かう。

夜勤スタッフ、そして一足早く着いていた同僚の女性看護師と手を合わせ、主治医(在宅医)を待つ。

医師が駆けつけ、臨終の確認をし、そして皆でまた手を合わせる。

身体をきれいに拭き、一番お気に入りだったパジャマに着替えさせ、髪をとかし、化粧をする。

スタッフが皆、いつもより早く出勤し、次々と別れを告げる。

目を腫らすスタッフ、語りかけるスタッフ、そして誰となく生前の彼女の微笑ましくなる出来事などをにこやかに話しはじめる。

亡くなったことを知らせる家族がいなくとも、私たちが家族の代わりにはなり得なくとも、彼女の臨終に涙する者がいて、生前の記憶を語り合える者がいる。

師走のある日のことであった。

2013年12月21日 (土)

年神さまを…

友愛会では毎年おせち料理をつくる。F13371


なます、昆布巻、伊達巻、蓮の金平、焼豚、叩き牛蒡、煮しめ、栗きんとん…。

一人用のお重は二段で、概ね16品目位のおせちである。

おせち料理はそもそも、新しい年の年神さまを迎える料理である。

地方によっては、大晦日に一年お世話になった年神さまのねぎらい料理を豪勢にするところもある。

どちらにしても、日本人の素敵な風習である。

一つ一つの品には、色々な意味も含んでいる。

たとえば、なますは紅白で“祝い色”、蓮は“先の見通しが良い”、栗きんとんは黄金色で“金運が良い”、数の子は“子宝に恵まれる”などなど。

縁起を大切にすることで、新年を年神さまと一緒に迎える。

友愛会の利用者の方にもそんな願いを込めて作りたいと思う。

 

一つだけぼやきたいのは、50人分以上のおせち作りはさすがに疲れる(-_-;)

2013年12月17日 (火)

読んでくださっているあなたへ

友愛会のホームページ経由でメールが届く。

「いま住むところがなくて困ってます…」。

メールや電話での相談は最近増えてきている。

特に若い年齢層の方は、携帯・スマホ・PCといった末端からアクセスしてくることが多いように思う。

内容はいつも切実である。

先日あった相談のメールは、学童期に両親を失い、一人身を寄せた親戚の家で辛い思いをし、二十歳前後で家出。その後今日に至るまであちらこちらを渡り歩き、仕事をするも住民票などの身元を保証するものがないので、兎角最近は職につけなかったとのこと。ここ数年住んでいたシェアハウス(多分、脱法ハウスと思われる)の環境は酷く、しかも建物取壊しを理由に突然出されてしまい、ネットカフェ難民に。そして節約していた所持金も底をつき、ネットカフェのPCで友愛会のホームページを見つけて…。

このfacebookページを介しても何度か相談のメッセージが届いた。

メールやメッセージの返答では、できれば友愛会まで一度来てほしいと伝える。

深く穿った質問などはするつもりはないが、できる限り状況が分かれば、本人が考えている以外の選択肢も提供できることもある。そして、当たり前ではあるが八方ふさがりの状況で一人考えているときは、冷静でいられるわけもなく自分の考え以外見えなくなってしまう怖さもある。

されど、来れないほど遠くに居る方もいる。

来る交通費もない方もいる。

しかしながらやはり、活字のやり取りは限界を感じる。伝えきれないし、伝わりきらないことが多い。

疑心暗鬼の状況で、切羽詰まった状況で、活字だけのやさしい言葉は、返って不信にさいなまれることも多いであろう。冷静さの意をもった表現は冷淡に感じとられることも多いであろう。

自戒するしかないが、幾度かそんな理由で落胆させてしまったこともある。

もし、この書き込みを見ている方で友愛会に相談してみようと思っている人がいるなら、安心して連絡してください。

どれ程のお手伝いが出来るかは分からないが、あなたを騙したり陥れるようなことは決してないことは約束できる。

 

2013年12月15日 (日)

アルコール依存症の理解と彼らの回復のために

12月7日、アルコール健康障害対策基本法が国会で可決された。

これは理念法と言われるような法律であろう。

具体的な方法や手順を明記していくものではなく、理念、あり方、スタンスを記したものである。

アルコール依存症だけでなく、依存症と言われているものは、長らく「その人の意思が弱い」「だめな人間」といった見方をされてきた。いまだそういう見方も多い。

依存症というのは、「本能にまで及んだ障がい」といえばよいであろうか。

本人の意思だけで如何ともしがたいものである。

逆に言うと、そうでなければ「障がい」「病気」というものではありえない。

私たちが空気を吸うことを止められないように、お酒や依存対象の物質・行為を止められなくなっている状態なのである。

友愛会で支援をする方々の中にも色々な依存症に覆われて生きている方は多い。

アルコール、薬物、ギャンブル、買い物、etc

日々、彼らと喧々諤々かかわっている中で、自分の意思では止められない辛さや悲嘆、そして、ついには諦めやひらき直りも見てきている。

この法の施行に合わせ、多くの人に理解してほしいと願う。

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2013年12月 8日 (日)

ニュースレター「小さな絆」を書き乍ら

友愛会では、「小さな絆」という機関紙(ニュースレター)を発行している。

不定期であるのだが、最近は1~2ヶ月おきには発行している。

もともと「絆」という機関紙を2003年から出していたのだが、ボリュームのある機関紙は、読む方も大変であるし、作る方もた大変であった。

2006年からA4サイズのニュースレターに変えるにあたって、ボリュームも小さくなったことから「小さな絆」という名前に変えた。

その「小さな絆」も今月発行する号をもって52号となった。

毎号、「最近の出来事」という欄で、友愛会でおきている人間模様を伝え続けている。

癌の終末期の方の生き様、

アルコール依存症の方の苦悩、

発達障がいという生きづらさ、

仕事を失い路上生活をしていた方の誇り高さ…。

バックナンバーも含め、希望する方にはお届けいたします。

自分たちの生活のすぐそばにもあるそんな「人生」を知ってほしいと思っております。

2013年12月 5日 (木)

特定秘密保護法案の陰で

国会中継をみている方も多いと思う。

特定秘密保護法の法としての怖さ、法を強行的に成立しようとする背景への怖さ、などなど「怖さ」ばかりを感じる。

そんななか、もう一つのの怖さもある。

大きな話題にならないという怖さである。

生活困窮者自立支援法案が今国会内で成立する見通しである。

経済的困窮や社会的孤立の状態にある人が増加するなか、生活保護の前段階にある人への支援を強化するという視点で、新たな法律として生活困窮者自立支援法案を国会で審議している。去る1113日には参議院本会議で可決、衆議院での審議が行なわれている。

 

労働・就労政策と生活保護を基盤としたセーフティネットの間に、今まで全くと言っていいほど何もなかった事を考えると、セカンドセーフティネットとしてのはたらきになればとの希望もある。

一方、この法律の運用が効果を持ってできるだけの資源的整備や本質的解釈に不安を感じているところもある。そして、ともに審議されている生活保護法改正案については改悪と思えるものである。

法や制度の是非も傍観的に見ていていいものではないと思うが、そんな法や制度が持つ良い部分を如何に対象者に届けられるか、そして悪い部分を如何に対象者に影響させないか…、現場の人間としてはそこに思いをはせる。

 

2013年12月 1日 (日)

遺影に手を合わせ

このところ、お亡くなりになった利用者(友愛会の施設に居たり、友愛会が支援していた人)が数名つづいた。

友愛会にいる人たちのほとんどは、身寄りがなかったり、親族がいても絶縁・行方知れずといった方が多い。

火葬場で荼毘にふすとき、友愛会のスタッフだけということも少なくない。

いいや、ほとんどと言ってよいかもしれない。

Aさんは、若い頃に兄弟姉妹から相当な借金をしていたようで、返済もできていなかった。

病気が増悪して、もう間もない頃になって、弟さんが会いに来てくれた。

病気で弱っているのにもかかわらず変わらぬAさんの態度を見て、あきれたところもあったようだ。

他の兄弟姉妹とも相談したようだが、自家の墓には埋葬できないと連絡がきた。

数日後、Aさんは亡くなられた。

他界されたことを弟さんに伝えると、もう一度みんなを説得してみると言って下さった。

翌々日、お骨を引き取りたいと連絡が入る。

そして、お墓のある寺の住職と共に火葬場に来て下さった。

生前の経緯は私たちには分からない。

分からないが、良かったと思える。

友愛会の事務所にあるAさんの遺影に手を合わせる。

遺影に使った写真は微笑んでるように感じるのは、多分私の勝手な思いであろう。

第2回 茶(酒)話会のお知らせ

★「第2回 茶話(酒)会」のお知らせ

  テーマ : その「お世話」は余計なのか余計じゃないのか

誰かに支援や援助をしているときに、多くの援助者が悩ましく思うことがあるであろう「これは余計なお世話なのか?」という自問自答。
  対人援助の場面だけでなく、プライベートの人間関係でも、そんなことにさいなまれることが此処彼処にある。...
自分たちのかかわりが、他人の人生や健康などに少なからず影響を及ぼすと思うときの「大切にしなくてはいけない考え方や思い」について、みんなで話しませんか。

  【日 時】 2014年1月25日(土)18:30~
  【場 所】 訪問看護ステーションゆうあい (台東区清川2-2-3) 
  【参加費】 700円(資料代・飲食代として)
※参加予約はhonbu@you-i-kai.comまでお願いします。(当日参加も可)

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