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2014年8月

2014年8月31日 (日)

山谷の豆知識①…昔の山谷の呼び名「草町」

山谷の豆知識を紹介していくシリーズの第1回目。

昭和前期、つまり戦前の山谷地区のことは文献にもあまり書かれていないことが多い。

実は戦前の山谷地区は、「草町」と呼ばれていた。

これはあまり知られていないのであろう。

明治時代に政府は、現在の山谷地区にあたる浅草北部を含む東京内の26ヵ所を、木賃宿(素泊まりの安宿)営業指定地とした。

この木賃宿街は関東大震災で全焼してしまったのだが、その後すぐに復興し、戦前の最盛期には100軒の宿が立ち並んでいたらしい。

昭和に入ってすぐに、宿の呼称は木賃宿から簡易宿へと変更された。

この簡易宿に泊まりながら不定期労働に就く者(この頃は「日雇労務者」と呼んでいた)が多かったのであるから、昭和前期においても、「草町」は”寄せ場”であった。

戦後との大きな違いは、市場の場所である。

戦前までは「泪橋」の交差点が求人・求職交渉の中心地であった。

ご存じのとおり、戦後は「泪橋」からやや南下した辺りが中心地となった。

山谷地区とは…

現在の住居表示で言うと、東京都の台東区清川、日本堤、橋場と荒川区の南千住にまたがる地域を指す。戦後の復興期から高度経済成長期にかけて、東京の土木・建築業などに従事する日雇労働者が多く住み、季節労働者や出稼ぎの人も多く集まっていた。「日雇労働者市場」とか「寄せ場」と言われていて、大阪の西成区(あいりん地区:釜ヶ崎とも言う)、横浜の寿町と共に「三大寄せ場」と言われていた(「寄せ場」、「日雇労働者市場」共に差別的な言葉と言われることもあるのでこの表現はこの先は使いません)。日雇労働者の人達は、その名のとおり「日雇い」での就労なので仕事があるときもあればないときもある。もちろん、本人が仕事に行かなければ仕事もしない状態になる。そうなるとお金がないのでドヤ(簡易旅館)に泊まれず、野宿をすることになってしまう。これを労働者の人達は「アオカン」と言っている。語源は「青空簡易宿泊」の略だと言われているが本当のところはわからない。今で言うところの「路上生活者」や「ホームレス」に近いのであろうが、そういう意味では、山谷地区では道端で寝転んでいる人というのは昔から珍しくなかった。歴史的には、江戸時代から山谷地区の原型はあり、木賃宿(食事を提供しない素泊まり専門の旅館)が多く立ち並んでいたようである。その頃は日光街道の江戸方面の最初の宿場町であった。山谷地区のシンボルとも言える「泪橋交差点」は、現在は交差点の名前だけで橋はないが、昔は橋があり、橋を越えたところに「小塚原処刑場」があったことから、囚人やその家族などが涙したとして「泪橋」となったと言われている。処刑場の近くであって、しかも近くには遊郭「吉原」があったため(今でも近くに吉原のソープランド街がある)、表現が悪いが下層階級の地域であったと言える。近代になり、戦前より既に多くの貧困層や労働者が居住していたが、戦後になると、東京都とGHQによって戦争被災者のための仮の宿泊施設(テント村)が用意され、これらが本建築のドヤへと変わっていったようである。1960年代以降、山谷地区では、警官と労働者の間で何度も暴動(山谷騒動)が起こった。つい最近まで「一人では恐くて歩けない」というイメージができてしまったのはこの暴動のイメージからであろう。「山谷」という地名は、1966年の住居表示改正でなくなってしまった。

2014年8月15日 (金)

山谷地区のアート

山谷地区にはあちこちに路上アートがある。

山谷地区を貫く吉野通りにあるビジネスホテル紅陽の壁画が一番有名であろう。

歴代の画像がこれである。

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すべて記録できていなかったことが心残りである。

玉姫神社の裏の外壁にも小さなふっとすると見落とすアートがある。

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いろは商店街のシャッターや建物壁にも貼り絵の大作がある。

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これらの大作も、最近は、貼った紙がはがれてきていて悲しい限りである。

そして、この写真も貼り絵。

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子どもが手に持っているのがユニークである。

「私は山谷(38)に住む(家の絵)」。


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