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2014年12月

2014年12月 5日 (金)

最期の頼み事

友愛会の宿泊所に入所していたALS(筋萎縮性側索硬化症)を患っていた方が逝去された。
長い付き合いの方だった。
友愛会開所以来の利用者さんで、15年以上の付き合いであった彼。
入所時にはすでにALSを発症していた。
今年facebookなどのソーシャルメディアや、youtubeなどの動画投稿サイトをとおして世界中に広がった運動「アイス・バケツ・チャレンジ」によって、このALSという病名や病識が広まったであろう。
ALSは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される難病である。
原因不明の難病のため、アイス・バケツ・チャレンジはその研究費寄付を目的とした運動である。
多くの症例において、発症から3~5年で呼吸に関与する筋も侵され、人工呼吸器を使わなくては生きられない状況になる中、彼は15年以上もの間、自分なりに筋力の低下を防ごうと懸命に毎日を過ごし、亡くなる一月前まで買い物にも出かけていた。
人に甘えたくはない、入院もしたくない。
出来る限り自分で身辺のことは処したいという彼の思いを大事にしてきた。
最期の一月、頼み事などはほとんどしなかった彼が、スタッフに些細なことを頼むようになった。
申し訳なさそうに頼み事をする彼は、日に日に声も弱まっていった。
そして、最後の頼み事は「病院に行くので救急車を呼んでくれ」。
病院に行ってすぐに彼は亡くなった。
また一人、その頑固なまでの生き方に敬服させられていた方が人生の幕を閉じた。

合掌

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